中同協東日本大震災復興推進本部研究グループ REES
中同協では2011年3月11日に発生した東日本大震災の教訓を未来につなげるため、2012年10月から東日本大震災復興推進本部研究グループ「REES」を立ち上げ、これまで14回の会議を開き、復興のための政策課題を扱うグループと福島第1原子力発電所の事故を受け、エネルギー問題を取り扱うグループに分かれて議論を続けてきました。
岩手・宮城・福島の3県の震災復興へ向け必要なこと、求められていることを話し合いその教訓を記録集『東日本大震災~中小企業家の絆』(2012年)や『中小企業家の絆~東日本大震災から5年』(2016年)にまとめました。また、2013年から今年まで4回の復興シンポジウムを開き、のべ897名が参加。熊本地震には被災3県から事務局長などが現地に入り、教訓を伝えるなど直接支援しました。
今年の中同協定時総会で採択された「中小企業家エネルギー宣言」は、中同協のドイツ・オーストリア視察などをもとにエネルギーグループで起草したものです。岩手同友会ではエネルギーシフト研究会をつくり、宮城と福島の2同友会では「同友エコ」への積極的な参加が行われるなど、環境とエネルギーを考えるさまざまな活動が広がっています。
震災から5年を経た今でも、人口流出など課題が多い中、会員企業はたゆまない努力を続け、逆境に力強く立ち向かい地域の担い手として奮闘しています。
来年3月16~17日には、「中小企業振興基本条例とエネルギーシフト」をテーマに、気仙沼と南三陸の視察ツアーを予定しています。