「社長さん、あなたの悩みは何ですか?」。これは長崎同友会さんより公式に拝借し、新たに福島同友会案内・ポスターに使用したPRキャッチコピーです。
案内・ポスターは「社長さん」の目に付くよう、県内銀行15行、約400支店の窓口に設置いただいております。
福島では毎日マスコミが環境放射線量測定値を細かく発表し、公共施設にはモニタリングポストが設置され、空間線量の見える化をしています。
県内産の飲食物すべて放射性物質検査をし安全基準内の物が流通されています。個人的には家族の内外部被ばくを定期的に測定し数値を確認、放射性物質の特性を理解し、正しく恐れながら生活し続けています。
福島がフクシマと呼ばれてからは、いったいどこにあるの?と聞かれる事も無くなり、相双地区といわき地区間の「いちえふ」を中心に10、30、100メートル~と距離表示付きの日本地図もよく見かけます。国を代表する方、有名人、志あるみなさまに次々来福いただき、人口統計に表れない除染作業員数万人が住み着き、仕事と消費もしています。
国から桁違いのお金が投入され、使い切れない自治体もありますが、その人たちとお金も、間もなく「あっ」という間にTOKYOへ行くらしい、と推測されています。これだけ外部環境が激変し、さらにこの先の激変も予想されている中、悩み無き方は、福島県内には、いないでしょう。
そこで同友会は呼びかけます。「社長さん、あなたの悩みは、仲間となり学びあって解決しましょう」
同友会には驚くべきタフな社長さんがたくさんいます。おかげさまで会員数は1800名を超え史上初の会勢となりました。数だけでなく地域からあてにされている実感もあります。
ところで3・11後、事務局員は半分以上入れ替わりました。会の拡大に対し脆弱さは否めません。
「会員のパートナー」と呼んでいただけるために、やらなければならない事が山のようにありますが、1つひとつを改善し、会員の皆さんと共に歩んで参ります。
福島同友会事務局長 佐藤 智明