ニュース - シリーズ【復興-我われが牽引する】

うどん県発!被災者に働く場を~岩手さぬきうどんプロジェクト~【岩手・香川】

東日本大震災から3年が経ちました。各同友会では震災を風化させないためにもさまざまな活動を通して被災地を応援しています。今回は香川同友会と岩手同友会の連携事業を紹介します。

 

 「明日、何もすることがない。これほどつらいことはない」。これは香川同友会の会員2名が、東日本大震災から1年たった2012年3月、岩手県陸前高田市を訪問した時の仮設住宅で暮らすお年寄りの言葉です。

 2人が香川から来たと聞いて、「四国88カ所霊場をめぐって、亡くなった家族の供養をしたい」と言ったお年寄りもいました。

 募金を募って、このお年寄りたちを四国に招くこともできる。だけどそれでは本当の供養にはならない。お年寄りたちに元気に働いてもらってお金を貯めて巡礼に来てもらうのが本当の供養になるのではないか。

 「東北にうどん屋を作って雇用の場を提供しよう。これが同友会としての支援ではないか」。この呼びかけにたくさんの同友会の仲間たちが集い、高松市からもご支援いただき、ついには香川県同友会全体としての取り組みにまで発展しました。これが「岩手さぬきうどんプロジェクト」です。

 震災から3年目を迎える前日の3月10日、このプロジェクトの第1号店が陸前高田市に誕生しました。店名は「ぴっぴ家さぬき 陸前高田総本店」。「ぴっぴ」は香川の幼児語で「うどん」を表します。「総本店」はこの店が出発点となり2号店、3号店へと雇用創出の拡大の拠点となってもらいたいという願いが込められています。

 3月10日と11日の両日で約400食のうどんや天ぷら、おにぎりが振る舞われました。

 「美味(おい)しいよ、本当に美味しい」「みんなが集まれるこんな店ができるの待ってたんだ」「うどん食べてみんなでワイワイガヤガヤ話して、こんな楽しいことはない」「もう少し若かったら、こんな店で働いて見たい」「暖かいうどん、元気に働ける場所、みんなが楽しく集える場所、本当に本当に香川の人に感謝だ」などたくさんのメッセージを現地の方々からいただきました。小さなうどん店ですが、震災3年目を迎える現地ではたくさんのドラマがありました。

 本当に改めて、現地の方々に温かい「さぬきうどん」で心も身体も温まっていただき、「働く喜び」と「明日への希望」を1日も早く取り戻していただきたいと切に願います。

 今回のプロジェクトに現在のところ全国から約900名の方々にご協力をいただいております。紙面をお借りしましてお礼申し上げます。岩手さぬきうどんプロジェクトでは引き続き協力金を募集しています。協力金は1口1000円からです。問い合わせは香川同友会事務局(087―869―3770)、またはHPをご覧ください。皆様からのご協力お待ちしております。

香川同友会 岩手さぬきうどんプロジェクト 代表 松田哲也(松田哲也税理士事務所所長)

 

「中小企業家しんぶん」 2014年 4月 5日号より

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