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【福岡同友会】 歌で被災地に元気を~東日本大震災復興支援キャンペーンソングCD製作

  福岡同友会は、東日本大震災復興支援キャンペーンソングCDを製作、その普及を通じて集まった義援金を被災地に送る取り組みを開始し、各方面から注目を集めています。福岡同友会の中村高明代表理事にその経過や趣旨などを寄稿していただきました。

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 東日本大震災が発生し、早1年。3・11を迎えようとしています。私は、この間、中同協総会などに参加し、被災された同友会の報告から被災地の現状などを学びました。またその後、陸前高田、大船渡、釜石、気仙沼の実情を自分の目で確かめたいと思い訪れました。そして町を津波で根こそぎ破壊された陸前高田市の荒野にしばらくの間ぼう然と立ちすくんでいました。被災地の方々を微力ながら支援するため、福岡同友会の会員の皆さんに再度義援金をお願いしようと考えていました。

 そのような時、九州朝日放送(株)社友の黒岩泰英氏が同友会に来られ、「さだまさしさんが、雲仙・普賢岳噴火災害の際に作詞・作曲した『SMILEAGAIN』を東日本大震災の被災者のために活用してほしいと言っている。同友会で活用できないか」という申し出がありました。

 さっそく正副代表理事会や理事会で議論し、復興の応援に行かれた消防士・地方公務員・同友会会員が参加する合唱団を編成し、歌をCDにして義援金を募るということ、福岡同友会50周年記念事業の1つとすること、CD制作費用は50周年記念事業費積立金1000万円の中から拠出することなどを決定しました。

 目的としては(1)被災者を「SMILE AGAIN」の歌によって元気づける、(2)義援金・CD普及活動を開始し、再度支援の風を呼び起こす、(3)CDを1万枚作製し、義援金500円を出していただいた方に1枚さしあげる。義援金計500万円を中同協を通じて、岩手・宮城・福島3同友会に送り中小企業復興、雇用のために活用していただく、(4)福岡同友会の存在を知っていただくための広報活動とする、の4点を決定しました。

 福岡県や6つの市から後援を快諾していただき、その後、小川福岡県知事、高島福岡市長、北橋北九州市長がこの活動に非常に感動され、合唱団に加わりたいという申し入れがありました。合唱団には、地元中学・高校の合唱部、市民コーラスグループに加わっていただき、最終的に計98名となりました。

 2月6日、合唱をCDに収録しました。さだまさしさんの直々の指導のもと、素晴らしい合唱になりました。感激で涙が出ました。ほとんどのテレビ局・新聞社が取材に集まり、この報道で福岡同友会の存在を福岡県民に知っていただけると確信致しました。

 3月8~9日の中小企業問題全国研究集会( 福島県郡山)では、参加者約1600名全員で「SMILE AGAIN」を合唱することを中同協にお願いしております。この歌が全国同友会にうねりとなって広がり、中小企業家が元気になることをおおいに期待しております。また被災者の方々がこの歌で笑顔を取り戻していただけることを願っております。そして3月11日、いよいよ実行委員会によってCDの普及と義援金募集活動を開始します。この運動に共鳴し、中小企業家が1人でも多く会に加わっていただくことを切に願っております。

福岡同友会代表理事・CD推進実行委員会委員長 中村 高明

 「中小企業家しんぶん」 2012年 3月 15日号より

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