ニュース - 東日本大震災関連情報

記録集「東日本大震災―中小企業家の絆」 を発刊

発刊の趣旨

 東日本大震災直後から、企業家精神を発揮して、復旧、再生に果敢に挑んできた被災地の会員企業。そして安否確認を行い会員の状況をいち早く集約し、昼夜分かたず対応してきた同友会事務局。全国的には中同協が震災当日から被災地の様子をe.doyuで各地の役員、事務局に配信し、復興対策本部を立ち上げ、支援物資と義援金を募り、日本海側ルートを確保して全国からの支援物資をいち早く被災地に届けました。

 これらの行動は、日ごろから培われてきた同友会の自主・民主・連帯の精神が生かされ、地域や国民とともに歩む中小企業のありようが投影されるものとなりました。会員からは「同友会に入っていて良かった」という声が聞かれるとともに、「なぜこのような迅速な全国的対応ができたのか」と内閣府からのヒアリングもあり、同友会への信頼をいっそう高めるものとなりました。

 被災地及び中同協、全国の同友会の動きをまとめて記録集とし、東日本大震災から1年を迎える2012年3月11日に発行。福島での第42回中小企業問題全国研究集会(以下全研)で参加者に事前配布することとなりました。

 復興へ向けたさらなる活動の展開へ向け、また教訓として末長く各地の活動にも生かせるものとして刊行するものです。

 

これまでの経緯

 今年1月12~13日に開かれた中同協第3回幹事会で記録集作成に関する提案が承認されました。以下、これまで経緯です。

 昨年12月17日、全国事務局長会議終了後、岩手、宮城、福島の3同友会の事務局長および、中同協専務幹事、局長、次長、政策局長、主任事務局員により、被災3県の現状を共有し、今後の復興へ向けた対応について協議しました。

 そのなかで、3県の事務局長より「独自に記録集をつくりたいが、状況がまだ落ち着かない部分もあるため、1年経過したところで中同協でまとめて記録集を出してもらえないか」との要望が出されました。

 12月20日の中同協3役会で、記録集を作成することを確認。

 震災から1年を迎えるにあたり、全研を福島で開くこともあって、そこで記録集を配布できるように作成し、全国の会員の皆さんにも配布(有料)することとなりました。

 12月27日、中同協局内で編集会議を開き、企画内容及び費用の考え方を整理。作成費用は、中同協東日本大震災復興対策本部の義援金から支出。被災地3県には義援金を記録集の形にして全会員に配布することとし、それ以外の同友会会員には1000円の協力金で買っていただき、義援金に回すという考え方をまとめました。また、作成は印刷業を営む福島同友会会員企業に依頼し、発刊にむけて製作を急いでいます。

 

記録集の内容

 記録集の内容は4部構成となっています。

 第一部は、記録集発刊にあたって の広浜泰久東日本大震災復興対策本部長あいさつや震災直後の鋤柄修会長の談話、岩手同友会、宮城同友会・福島同友会からの記録集の発刊にあっての代表あいさつのほか、これまでの写真の記録をカラーで掲載する予定。

 第2部では、各地の記録編として、中同協・東日本大震災対策本部の記録、岩手同友会・宮城同友会・福島同友会の記録を掲載。これまでの復旧・復興の活動や取り組みを紹介します。

 また、同友会の絆のバトンリレーとして支援活動や3・11の初動の記録、全国の同友会の支援活動の記録を掲載しています。

 第3部では、テーマ別記録編として、「復旧・復興の担い手として、中小企業の課題」や「被災地の訪問・激励・視察の記録」「緊急要望・提言・政策の記録」「震災影響調査、景況調査、DORの記録」「情報共有と広報活動、対外発信の記録」を掲載予定となっています。

 資料編では、中同協、岩手、宮城、福島、政府関連の動き(2011年3月~12月分)を掲載。全体として160ページにもおよぶ記録集となります。

 

記録集の企画概要

○発行日:2012年3月11日
○事前配布:第42回中小企業問題全国研究集会IN福島で参加者全員に無料で配布。
○有料配布:協力金として一部1000円とし、すべて義援金とする。
○被災地3県の同友会には義援金を記録集の形にして全会員に無料配布。
○各地同友会には無料配布分は各10部。
○発行元:中小企業家同友会全国協議会 東日本大震災復興対策本部

お申込み先
 記録集を希望の方はご所属の同友会事務局にお申し込みください。協力金として、1部1000円となっています。協力金はすべて義援金として被災地3県の同友会に送られます。 

「中小企業家しんぶん」 2012年 2月 5日号より

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