宮城同友会は9月25日、東日本大震災の復興に向けて「地域の元気はみんなでつくる、復興に向けてみんなで力を合わせよう」というスローガンを掲げ、「復興支援・みやぎの交流市」を行いました。
「いつも近くで応援してくれている地域の方々と交流し、ともに地域の元気と未来を創造しよう」というテーマをもち、(1)出展企業同士が知り合う場、(2)市民に自社の商品・サービスを知らせる場をつくろうと、県内全域に呼びかけ69社が出展しました。会場となった卸町会館サンフェスタには来場者が約1000名集まり、会員はもちろん、出展企業の社員・家族・取引先・顧客を中心とした地域の人でにぎわいました。
当日は、産直販売・飲食コーナー・地元の元気な会社PRコーナー・こどものワークショップのブースが展開され、日本一に輝いた納豆、新鮮なたらこ、揚げたてカレーパン、住まいの相談窓口やエコバッグの製作など、各社が創意をこらして自社製品やサービスを紹介しました。被害の大きい気仙沼市からは気仙沼帆布のバッグを製作する企業が出展、気仙沼の人々の想(おも)いが込められたバッグを持つ人で会場はいっぱいになりました。
また、地元の小学生150人から寄せられた「未来の夢のまち」をテーマにした絵の展示、被災にも負けずに活動を続ける創作和太鼓グループによるライブ、大抽選会やオークションなども会場を盛り上げました。
交流市は、顔を知ってはいたものの「実はこの会社が何をしているのかを初めて知った」「この人がお客様と接している姿を初めて見た」と会員同士がお互いを発見する場となりました。また、来場者アンケートには「中小企業が復興に向けてがんばっている姿を実感できた」「子どもと一緒に楽しめた」「近くに頼もしい存在があるのを知ることができた」という声があり、市民に中小企業の存在を発信する場ともなりました。1日も早く安心して暮らすことのできる生活に向けて、また一歩踏み出しました。
「中小企業家しんぶん」 2011年 10月 15日号より