「中小企業家しんぶん」がとりもった縁
埼玉同友会浦和地区会は8月21日、隣県の茨城同友会県央海浜支部へ東日本大震災後の復興の視察に訪れるとともに、合同例会を開催しました。浦和地区会からは、3角英夫地区会長をはじめ33名が参加。 県央海浜支部からは高谷豊代表理事、石川眞樹支部長をはじめ21名が参加しました。
刻一刻と中同協やさまざまなメディアから被災地の復興の様子が伝わってきていた中、浦和地区会では震災後の復興に向け、いったい何ができるのかを模索。そのような時、「中小企業家しんぶん」4月25日号に、県央海浜支部の盛大に行うはずだった設立総会が震災のため規模・内容を大幅に変更しての開催になったとの記事がありました。
「今、私たちができることは、身近な地域で震災の影響を大きく受けた中でも、黙々と復興に向け歩み出している同友会の仲間たちの声を聞き、その思いを伝え広げて行くことではないか」と意見がまとまったことから今回の企画が始まりました。
当日はひたちなか市の阿字ヶ浦クラブ(茨城同友会会員)で、支部を構成するひたちなか市、那珂市、東海村近郊の近況報告がありました。寸断されたライフラインも、震災2日後には電気が復旧し、水道、主要道路も順に復旧をはたしていること。唯一震災前と違うのが、それまで押し寄せていた観光客などがまばらなことなどの報告がありました。
その後は実際に被害から復旧している会員企業の店舗や市場を視察。最後に新鮮地元料理の魚康(茨城同友会会員)で懇親会を行い、交流を深めました。
実際にその地を訪れ、元気な同友会の仲間が地域の中で精力的に活躍している様子を視察し、まだまだ復興できる街であること、そして同友会の精神をもってそれぞれの経営に磨きをかけ、互いに連携していくことが企業と地域をもっとも元気にしていくことだと再確認することができた合同例会となりました。
「中小企業家しんぶん」 2011年 9月 15日号より