ニュース - シリーズ【復興-我われが牽引する】

「元気な街」をつくっていきたい―第14回女性経営者全国交流会で岩手・宮城同友会

小野福島同友会女性部会長

小野福島同友会女性部会長

6月9~10日、静岡で開催された第14回女性経営者全国交流会懇親会より、岩手同友会の村松代表理事、宮城同友会の小野女性部会長の特別あいさつを前号に引き続き紹介します。

村松岩手同友会代表理事あいさつ

 全国から温かいご支援を頂いたことを心より御礼申し上げます。

 壊滅的な被害を受けた岩手県気仙地域には80名の会員がいました。地震が起きて、すぐ停電になって、物資も燃料もない状況のなかで、いち早く燃料も物資も全国の同友会から新潟、山形を経由して、被災地域に届きました。

 「同友会の会員でよかった」と気仙地域の会員の方々が言っています。 届けられた物資と燃料は、地域の一人ひとりの顔が見える被災者に届けられました。これが「同友会の力だ」と改めて感じました。同友会の会員のいない地域には物資や燃料が届きませんでした。これは私たちの大きな油断でした。

 これが今回学んだことです。私たちは、会員がいない地域に会員を増やさなければと改めて決意しています。みなさんからお力をいただきながら、10年かけても「元気な街」をつくっていきたいと思います。本当にありがとうございました。

小野宮城同友会女性部会長あいさつ

 本当に震えるような経験のない大きな地震でした。多かれ少なかれ、みんなが被災しました。そんな状況で一番うれしかったのは、全国同友会のみなさんからご支援を頂いたことです。

 被災した地域に救援物資を届けて歩いた役員は、会員のみなさんから「同友会が一番対応が早い」と言われたそうです。そのことが宮城同友会の会員から返ってきた言葉でした。

 正直申し上げますと、震災から1カ月、私は自分の仕事に精いっぱいでした。ガソリンもない、水もない、電気もない。どうやって自分の仕事を続けていこうかと、とても他のことを考える余裕がありませんでした。しかし、同友会会員のみなさんは、被災者を救おうと走り回っていました。

 そして、 3カ月がたちました。まだ、被災地は気持ちが萎えています。震えています。まだ余震がくるたびに恐怖を感じています。 私はここに来れるのかと悩んでいました。余裕のない気持ちをずっと引きずっていました。しかし、今日、この女性経営者全国交流会に参加し、こうしてみなさんの顔を見て、みなさんに支えられて、本当に同友会の会員でよかったと思いました。これからも同友会の活動を続けていこうとあらためて思いました。

 さて、救援物資はたくさん集まり、被災者に届けられました。でも、これから先が長いと思うのです。私からみなさんのできることを1つお願いしたいと思います。ぜひ被災地にきてください。仙台を見に来てください。岩手に来てください。福島に来てください。そして、県産のいろいろなものを買ってください。そういったものが私たちの力となります。私たちも頑張ります。今後ともご支援お願いします。ありがとうございました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 7月 15日号より

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