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記録集『東日本大震災中小企業家の絆』発刊~復旧・再生への果敢な挑戦、全国からの熱い支援を紹介

 東日本大震災から間もなく1年。中同協東日本大震災復興対策本部(本部長:広浜泰久中同協幹事長)では、記録集『東日本大震災 中小企業家の絆』を発刊することになりました。広浜本部長からの発刊にあたってのメッセージを紹介します。

 

全国で積極的な普及・活用を

 あの東日本大震災から1年が経とうとしています。目を覆うばかりの悲惨な状況の中、自らも被災者でありながら、その直後から企業家精神を発揮し、復旧・再生に果敢に挑んできたのが被災地会員企業の皆さん。当初からの「企業と雇用を守る」という気概は、地域にそして全国に勇気を与えるものとなりました。そのかたわらには、昼夜分かたず安否確認を行って全会員の状況をいち早く集約するなど、極限状態の中での対応をしてきた誇るべき同友会事務局がいました。

 全国的には中同協が震災当日から被災地の様子をe.doyuで各地の役員・事務局に配信。復興対策本部を立ち上げ、支援物資と義援金を募るとともに、日本海側ルートを確保して全国からの支援物資をどこよりも早く被災地に届けました。

 これらの行動は、日ごろから培われてきた同友会の「自主・民主・連帯の精神」が十二分に発揮されたもの。そして「国民や地域とともに歩む中小企業」のありようを鮮やかに投影することとなりました。会員からは「同友会に入っていて良かった」「同友会の存在が希望だった」という声が聞かれるとともに「なぜ、このような迅速な全国的対応ができたのか」と内閣府からのヒアリングもあるなど、同友会への信頼をいっそう高めるものとなりました。

 東日本大震災から1年。この間の被災地及び中同協・全国の各同友会の動きは、私たちの貴重な記録であり財産でもあります。これをまとめて記録集とし、この2012年3月福島での中同協第42回中小企業問題全国研究集会(全研)において参加者に配布するとともに、復興へ向けたさらなる活動の展開へ向け、また教訓として末永く各同友会の活動にも生かせるものとするべく、記録集を刊行することになりました。皆さまの積極的なご活用をお願い致します。

中同協幹事長・東日本大震災復興対策本部本部長 広浜 泰久

*記録集はA4判174ページ。発行は3月11日の予定です。全研参加者および被災地3県の同友会会員には無料で配布するほか、協力金として1冊1000円で有料配布し、義援金として被災地の3同友会に送られます。お求めは所属の同友会事務局までお願いします。

「中小企業家しんぶん」 2012年 3月 5日号より

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