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【新潟同友会】 東日本大震災の復興に新潟県中越地震の経験から応援のメッセージ

  新潟同友会長岡支部長、(有)サンテック代表取締役山崎光輝さんが、岩手ネットワークシステム(以下INS)の依頼を受け、東日本大震災後の沿岸地域の復興と現状をテーマとした講演会で、2004年に起きた新潟県中越地震における復旧・復興の経験からの応援メッセージを送りました。

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  2011年12月10日、INS講演会が「大震災後の沿岸地域の復興と現状」をテーマに岩手大学工学部テクノホールにて開かれました。


 本田敏秋遠野市長から、「災害時の自治体連携」についての基調講演があり、その後、各地域からの報告として、久慈市・宮古市・釜石市・大船渡市から、復旧復興の現状の報告がありました。

 本田遠野市長からは、「記憶を記録にしないといけない。風化させてはいけない。そうしないと、大きな犠牲として亡くなった方々が報われない」という講演がありました。

 また、大震災の影響で、遠野市役所本庁舎が大きな被害を受け、駅前のショッピングセンターの2階に本庁機能を移設していること。2007年9月に岩手県総合防災訓練の実施で、改めて沿岸部が被災した場合の後方支援と遠野市としての有効性を確認できていたこと。今回の大きな被災状況にも関わらず、拠点地域として沿岸部への支援も迅速な対応ができたことなどの事例が紹介されました。

 各地域からの報告では、久慈市・宮古市・釜石市・大船渡市からあり、各所各様に被災していて、その市町村によって被害状況も異なり、温度差があることが分かりました。

 共通なことは、堤防の建設や地盤沈下からの嵩上げで、被災した地域に仮設住宅を建設しているということ。また、地域へ思い入れが強く、求人も増えている反面、今まで以上に若者が県外に出てしまっているということなどがわかりました。一方で、企業も仮設店舗を作り、新たな一歩を歩みだしていました。

 山崎長岡支部長からの応援メッセージでは、「新潟県中越地震が起こった04年は、再起を図った父が急死して会社を継いですぐの時だった。営業をしなくても仕事が来た。すべて断らなかった。とにかくがむしゃらだった。中越地震からの教訓として、考えていても進まない、まずは動かないと。報われる努力をしていきましょう」と力強いメッセージを送りました。

 阪神大震災の経験から神戸からの応援メッセージもあり、今後の復興への課題を確認しました。 

「中小企業家しんぶん」 2012年 1月 15日号より

 

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