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第1回東日本大震災復興シンポジウムを福島で開催

東日本大震災からの復興へ―持続可能な社会を目指して

 東日本大震災から2年を迎えるにあたり、3月6日、第1回東日本大震災復興シンポジウム(以下復興シンポジウム)が中同協主催で福島市で開かれ、43同友会および中同協から234名の参加がありました。震災・原発事故の教訓をすべての同友会のものとして風化を防ぎ、震災からの復興と持続可能な社会をめざして、学びと研究を深めました。

 第1回復興シンポジウムは、第1に3・11東日本大震災を風化させず全国で復興を支援すること、第2に被災地の現状を共有し中小企業や同友会が果たしている役割を教訓化すること、第3に持続可能な社会のために、原発・エネルギー問題と中小企業の活性化について研究することを目的として開催しました。

 

福島の現状を伝えてほしい

 冒頭、安孫子福島同友会理事長は「震災以来、物心両面での支援にあらためて感謝します。福島同友会相双地区は大きな被害を受けましたが、『逆境に立ち向かう企業家たち』という中小企業家の魂を込めた記録集を発行しました。福島の現状を心にとめていただき、広く伝えていただきたい」と開会あいさつ。

 続いて、鋤柄中同協会長は、「東日本大震災から2年。被災3県の苦労は大変なものです。全国同友会の皆様には多くの支援をいただいた。全国から230名を超える参加者がありました。震災からの復興は、被災地だけの問題として捉えることはできない。まさに日本全体が解決に取り組むべき問題」と述べました。

 

原発・エネルギー問題、実践報告を学ぶ

 基調講演として、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター長山川充夫氏より「原発とエネルギー問題」についての講演がありました。山川氏は3・11大震災・原発事故による累積的被害の問題や健康不安、強制避難者の家族崩壊の問題、エネルギー問題など幅広くデータをもとに福島の現状を見つめ、福島の復興と新産業の育成についての提起がありました。

 その後、岩手同友会より(株)八木澤商店社長河野通洋氏、宮城同友会より(株)八葉水産社長清水敏也氏、福島同友会より(株)キクチ社長菊地逸夫氏の3名が、被災地で企業再生に奮闘し、震災直後からの生々しい実践の取り組みを報告しました。

 駒澤大学教授吉田敬一氏からは、「被災地企業の実態と要望」の特別調査の概要が紹介され、「復興を牽引する同友会の会員企業は原状回復から未来を展望し、震災から2年で点から線へのネットワークができつつある」と分析しました。

 グループ討論では、震災からの復興やエネルギー問題などの討議が熱心に行われました。最後にまとめとして広浜中同協幹事長は、(1)原発・エネルギー問題について課題を共有し学ぶこと、(2)復興への取り組みでは中小企業家の誇りと志を堅持すること、(3)シンポジウムでの学びを全国の各同友会にフィードバックして、発信していこうとまとめました。

 翌7日は、福島相双地区の視察があり、130名を超える参加がありました。南相馬市の津波や原発被害の現状や、会員企業の「フレスコキクチ」「香の蔵」の見学、鹿島区八沢地区慰霊碑、3・11のまま時が止まっている小高地区などを視察しました。 

「中小企業家しんぶん」 2013年 3月 25日号より

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