全国の皆様
この度の震災に関しご心配を戴き、ほんとうにありがとうございます。
また全国あげてのご協力、そして沢山の励まし、声に心より感謝申し上げます。援助物資の第一便が昨日届きました。早速甚大な被害を受けた地域に、大切にお届けさせて戴きました。
報道等でごらんいただくとおり、地域は壊滅的なダメージを受け、これからの事は全く見当も付きません。盛岡をはじめ、県内ではガソリンや軽油が全く調達できず、物流をはじめ、復興へ向けた動きが止まっております。このまま売り上げの全くない日々がいつまで続くやら、トップが弱音を吐くわけにはいきませんが、先の見えない日々に少しばかり挫けそうになります。
しかし陸前高田をはじめ、岩手同友会の若手経営者は、すでに前を向いて歩み始めています。われわれ中小企業は、この若者たちの機動性や行動力を見習い、機動性と行動力を発揮し、自力で再生し、地域に根付いて長年育てていただいたお客様にたいし、今こそ恩返しするときだと思います。そのためにも、何とか未来に希望を持ち、勇気を持って立ち直らなくてはなりません。
たくさんの仲間の安否が知れず、跡形もなくなった会員も多数います。生き残った意味、残された意味を思うと、やるしかありません。
私たち岩手同友会も、会員同士が励まし合い、声をかけ合い、何とか会社、社員を守ろうと懸命に努めています。全国の皆様から寄せられる激励と励ましには本当に勇気付けられ、ほんとうに有り難く思っておりますが、なかなかお応えできない状況下です。どうぞご理解賜りますようお願い申し上げます。
まだまだこうした混乱した状態ですが、現在岩手でも今後の復興に向け、我々に何が出来るか、何を掲げ運動を貫いていくか、役員と事務局で検討しています。必ずや私たちが真価を発揮しなければならない時が来ます。その時のために、準備して参りたいと思います。
本当の苦労はこれからです。地域における中小企業の存在が試されることになると思います。皆様の一層のお力添えを心より切に、切にお願いいたします。
全国の皆様におかれましても、どうか健康に留意され、ご活躍くださいます様、心よりお祈り申しあげます。
岩手県中小企業家同友会 代表理事 田村 満
代表理事 村井 良隆
代表理事 村松 幸雄
岩手同友会のみなさん
