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宮崎・岩手が連携~「地域活性プロジェクト」スタート

 「『宮崎・岩手地域活性プロジェクト』スタートミーティング~企業連携、そして地域間連携…10年先の未来へ~」が8月27日盛岡市で行われ、70名が参加しました。

 今回のプロジェクトは宮崎県が設けた東日本大震災復興支援事業を宮崎同友会が受けたもので、宮崎同友会と岩手同友会が互いに連携し、互いの良さを引き出し合い、新たな仕事づくりと雇用づくりの実現を目ざすものです。

 はじめに岩手同友会の村松幸雄代表理事があいさつ。「創立時期も全く同じ20年前。人口や持ち味、会員数もほぼ同数の両県。宮崎は口蹄疫や鳥インフルエンザの被害、新燃岳の噴火など度重なる自然災害を受け、岩手は大きな震災と甚大な津波被害を被りました。そんな苦しんできた両県だからこそできる、新たな価値創造の予感がします。この先100年続く互いにあてにし、あてにされる関係づくりの第一歩になることを願いたい」と大きな期待のメッセージがありました。

 宮崎同友会の島原俊英代表理事は、「何度も今回のように会って話して、互いの悩みや困っていることを語り合える仲になることが第一歩。ぜひこの機会を大きな一歩に、互いに往き来し合い、いいところを知り合って、今後ずっと続く関係のスタートになることを心からうれしく思います」とあいさつ。特に岩手にとっては、被災後、こうした新たな展望を掲げる取り組みに目が向かない状況が続いて来たため、閉塞感を打ち破る、視点を大きく変えるきっかけとなりました。

 

困難を共に乗り越えて

 宮崎県からは総合政策部の稲用博美部長、黒岩賢2主査、大隅崇行主査、また岩手県からも商工労働観光部経営支援課の松川章総括課長が参加。両県からのあいさつで共に確認できたのは「少子高齢化、人口減少など日本各地の共通の現象を救う旗頭として牽引してほしい」「今回の事業をきっかけに、日本全体を理念でリードする力強さを持ってほしい」というものでした。

 その後両同友会からの産学官連携の事例報告を受け、宮崎・岩手同友会、岩手大学関係者、各行政機関を交えて「宮崎・岩手、連携の可能性」をテーマにグループ討論を行いました。討論の雰囲気、そして討論の発表は全国大会そのもの。その盛り上がりに時間が全く足りませんでした。

 兄弟県、姉妹県として困難を乗り越え共に成長し合い、大きな夢を実現する。初めての感覚に心揺さぶられ、心から信頼できる仲間がまた1人増えたことへの満足感あふれるスタートミーティングとなりました。 

「中小企業家しんぶん」 2012年 9月 15日号より

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