どんなことがあっても社員を守りたい
3月24日、岩手同友会では陸前高田で雇用調整助成金の説明会を開催しました。被災地ではまだ、企業再建へ向けた対応は全くありません。今回は緊急に会員のワイズ社会保険労務士、中小企業診断士事務所の山本正人氏に高田まで同行いただき「雇用を守り、企業再生、地域再生のために、今何が出来るか」をテーマにした勉強会を開催しました。
当日は18名が参加。情報がなく不安な中だっただけに、真剣な眼差しでメモをする皆さんの姿がありました。「何としても再建する。そのためにどうしても社員の雇用を守りたい。どうしたらいいか」山本さんにぶつけられる思いは皆同じでした。
大丈夫。すぐ対応を!
また会場では、今、国の緊急支援策で、金融機関の対応が非常に早く寛大であること、ただし被災地であっても金融機関への連絡は各社で必要なことを確認。3月月末にかけ、急いで金融機関に自分で連絡を取ることを、避難所を廻り呼びかけることを決めました。「例え会員でなくとも、全経営者に声をかけよう!」未だ避難所で過ごす経営者も多いことから、「大丈夫。企業も雇用も守れる。すぐ対応を!」と見出しをつけた、金融機関の連絡先を入れたチラシを300枚印刷、早速手分けして配布を始めました。
再生へ向け、地域の企業全体で
28日には盛岡でも労働局と県の雇用対策担当者も招き、同様の勉強会を開催します。その後、県内各地で開催する予定です。他団体や行政機関ではまだ動きがなく、企業の対応も遅れています。
同友会の会員に限らず、広く地域の企業全体へ向け勉強会や例会参加を呼びかけましょう。現在岩手同友会では、被災地救済と企業再建、地域再生へ向けた取り組みを同時進行で進めています。
岩手同友会ホームページ→ http://iwate.doyu.jp/news/110327-200142.html